suzukisanchi’s blog

建築事務所にお願いして薪ストーブのある家を建てました。その後の生活などを書いています。

3シーズン薪ストーブを使ってみて

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(我が家のネスターマーティンH33)

 

我が家は薪ストーブを新築時に設置し、3シーズンが経ちました。

 

昨今はSDGSなども声高になり、薪ストーブ人気も更に上がって来た様に感じます。

 

そこで、これから薪ストーブを導入しようか迷っている方向けに、3年経った今もう一度使用所感をまとめてみましたので、一意見として参考にして頂ければ幸いです。

 

まず我が家の薪ストーブ環境です。

場所:東京郊外、住宅街

2018築木造(半)平屋建て

薪ストーブ有効床面積約70㎡(温めたい面積)

機種ネスターマーティンH33

年間薪使用量約600kg

薪ストーブを使う時期:11月〜3月までの10℃以下の日

薪ストーブを使う時間:夕方から寝るまで、朝1発、雨の日は昼も。

他の暖房器具:床下エアコン(冬季常時)

 

 

そして触れる内容は以下の項目になります。

1.暖房器具としての薪ストーブ

2.薪の調達

3.薪の種類と使い方

 

では詳しく見ていきましょう。

 

 

 

1.暖房器具としての薪ストーブ

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(煙突掃除中)

 

これは、薪ストーブがどのくらい暖を取れるか、他の暖房器具と比べてどうなのかについてです。

 

暖かさでいえば、やはり本物の火のパワーは凄いものがあります。他の暖房器具では味わえない感覚が有るのも確かです。

火力調整やその他諸々の手間がかかるのは、他の使用者さん達の言っていることと大差ありませんのでおそらく真理です。(リモコン一つじゃないとか云々かんぬん)

なので、それに納得できるので有ればとても良い暖房器具かと思います。

因みに贅沢品である事は間違いないので、無理して買うものではない事を付け加えておきます。

 

それと、細かいアドバイスが有るとすれば、

はじめ、私は薪ストーブの機種を選ぶ時、当然の様にカタログに表記されている、使用する部屋の面積を参考にしていました。それしか基準が無かったからです。

ですが、私の感じた範囲では、想定よりも一段階小さい物でも良い気がします。

そもそも現代の住宅は断熱性や気密性が高いですし、ストーブ自体が大きいと本体を温めるためにかかる時間や薪のロスが多くなります。

炎が大きければ大きいほど外気を導入しますから、その分部屋も温度が下がるのではないかという懸念もあります。

ですから、小さめのストーブを全力で焚いている感じの方が効率は良いと感じます。

また、寒い所に立つ炎ほど有り難みを感じるものは有りませんので、そういう意味でも敢えて小さめのストーブを選ぶのも乙かと思います。

(焚きすぎて暑くなった時のイラッと感がほんとイヤ笑)

 

因みに、暖房性能からみた「鋼板か!鋳造か!」みたいな議論は(今となっては)私的にはどっちでもいいと思っています。見た目がすべて!

 

 

 

2.薪の調達

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(薪屋さんに大量に積まれた薪)

 

薪の調達は、3シーズン通して観察した内容が下記の様になりました。

 

[1年目]

薪ストーブ設置を思いついた瞬間から薪を集め始めたので、のんびりと苦無く集められた。材種と出どころは様々。

0円

 

[2年目]

ストーブ屋さんから買った薪3分の1、あとは自前で集めた薪。

10,000円

 

[3年目]

薪屋さんから買った薪半分、半分自前

20,000円

因みにこの年から煙突清掃を自分でする様になったので、清掃費用は浮いています。

 

正直薪の調達はめんどくさいです。好きな人は原木から薪を作ったりしますが、我が家はそこまで出来ません。斧もほとんど振りません🪓

自前のものは、自分の仕事から出た端材、知り合いの建築端材、製材所から出た端材などです。

足らない分は買います。で、トータルで600kgを目指す。

 

最近はキャンプブームも相まって薪屋さんが増えてきました。先日我が家のすぐそばにも一軒出来ました。

狙うのはkg/60円くらいの、広葉樹ものです。ネットのは高いです。

 

例えば、全量を買うとすると、年間大体4〜5万円になるのですが、これを高いか安いかと捉えるのは難しいです。電気だとトントンくらい?灯油の方が安いよね?とかです。お好きにどうぞ〜。

 

 

3.薪の種類と使い方

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(↑薪とは関係ないです)

 

どんなもので有れ、乾燥している木ならば薪として使えるので、我が家の体験からその辺り考えをまとめてみました。

 

針葉樹薪:

我が家ではただで手に入る建築廃材類です。

とても入手が楽なので、使いたい時に使いたいだけ使えます。

針葉樹薪は、キャンプ場などでよく使われる様に、油が多く火付がとても良いですが、薪ストーブでは何故か嫌遠されがちです。炉を痛めるとか、煤がつきやすいとかですね。

ですが、最初の焚き始めはとても優秀です。家事の合間に焚き始めたりする我が家の状態ですと、とにかく早く巡行温度に達して欲しい(途中操作を減らしたい)。

煙突も、結局毎年自分で掃除しますので、煤を気にする必要も無し。

あ、でも針葉樹薪は爆ぜるので、ストーブ周りが汚れる事は覚えておく必要が有ります。

 

広葉樹薪:

言わずと知れた薪らしい薪のヤツです。

針葉樹と比べたら大人しい優等生といった感じです。炉内の温度は上がりにくいので、我が家では適温を維持するときに使います。なるべく太いものを追加していくことで、薪投入の回数を減らせます。

針葉樹薪は炎が明るいオレンジ色ですが、広葉樹薪は赤い透明な炎になり綺麗です🔥

 

この様に使い分けていますが、今年からちょっと禁断の使い方をしてみています。

それは、

「巡行温度に上げずに焚く」

です。

薪ストーブ愛好家からはぶん殴られそうな使い方ですが、少し肌寒い位の日に、薪の総量を減らし、ほんの少し暖かい程度のにチョロチョロ焚いてみています。

燻っている様子も有りませんし、煙が想定外に多いと言うことも有りません。室内が暑くならず、ストーブ周りだけ暖を取れるので快適です。自分なりの温度調整です。ま、自分でストーブのメンテをする前提なのですが。

ちなみにこの時は針葉樹薪が使いやすいです。

 

後は、

10年くらいしたら薪ストーブ周りのどこかが耐用年数を迎えるかもしれないので、その時の出費に今から怯えています笑

 

さてさてもうだいぶ暖かくなって来た感じはしますが、季節の変わり目でお風邪などひかぬ様ご自愛くださいませ。

 

では!