suzukisanchi’s blog

建築事務所にお願いして薪ストーブのある家を建てました。その後の生活などを書いています。

外壁、屋根その1

タイトル通り外壁のお話。

外壁材の種類といえば、何種類かある。まずはそれを見ていこう。

1. サイディング
言わずと知れた外壁材の代表格。色も柄も豊富。

2.左官
まさに職人技。様々な意匠が施せる

3.板張り
材種、縦貼り、横貼り、塗装の有無、アクセント、和にも洋にも対応可能な優秀なやつ。

4.鋼板
俗にガルバというやつ。形状も色もサイディングには劣るがなかなか豊富

他にも、コンクリ造ならば打ちっ放しの外壁+ウレタン塗装、レンガ、石造りなどもある。


さて、この様に様々有るわけだが、我が家の外壁を決定するにあたって消去法を使って選ぶ事にした。
かなり辛辣な意見が入るが、私個人の考察なので既に外壁を決定している方々には気を悪くしないで頂きたい。


では、参ります。


1.サイディング
これは最初に排除した。
そもそも建売感が出ない様に建築家に設計を依頼した時点でこの選択肢は1%も無い。
値段は調べたが特に安いわけではない。ピンキリなので廃盤の物を選べば相当安くはなるだろうが、そういう問題では無い。デザイン指数がとても低いのだ。表面の人工感、継ぎ目のコーキングの処理のダサさなど。少しでもデザイン性を上げるために、2色使いの方建売も見受けられるが、余計にダサくなっている。残念だ。
元々他の候補に似せるために作られた建材であって、その偽物感がどうしても許せないのだ。
本体の耐用年数は候補中1番高いとしても、コーキングの打ち直しはそこそこの頻度で必要だとも思う。


2.左官
意匠性は問題ないものの、家のコンセプトによっては合わないと思う。
我が家の場合は、ドライなファクトリー感がテーマなので、左官は合わない。
問題は他にもあって、施工費が高い。もっと問題なのは、特に北側の壁とかに採用すると、青いコケ?カビ?が生える事だ。雨だれも凄く目立つ。人通りの多い箇所に採用すると、当たった時にざりっと擦りむく事もある。痛い。
使い所が難しいのだ。


3.板壁
これには憧れか少しは有ったが、我が家は顔となる外壁面の窓枠が造作なので、それを活かすには木同士じゃない方がいい。
もっとネックなのは耐候性が低い事。無塗装だと数ヶ月で灰色に変色する。
塗装するならば、塗り替えは頻繁に必要になる。部分的ならまだしも、メインにするには現実味が低い。ひけたり、反ったりするのも気を使う。自然素材だから仕方ないのだが。


4.鋼板
ガルバリウム鋼板。
問題はないわけではないが、結論としてこれに落ち着いた。

では次に4の問題点と、解消方を見ていこう。


遮熱性:
巷でよく言われる遮熱性の問題。金属だからね。
ただこれは、最近の物はほとんど遮熱塗装がされているので問題ないだろう。内壁に断熱材も入るわけだしね。


デザイン性:
ここが1番の問題だろう。ひと昔前までは、トタンみたいで敬遠されがちだったガルバだが、現在ではそのドライな見た目から採用される家が増えた。メーカーが頑張って性能が上がったのもあるだろう。
形状も様々あって、トタンぽくない物もある。
使い方次第だろう。
ちなみに、ガルバスパンはちょっと別物で、どちらかと言えばサイディングの部類に入る。
ここで言うガルバは様々な曲げ加工されたただの金属の板、時には現場で曲げ加工をするなど要するに板金だ。


音:
我が家は屋根もガルバだ。更には傾斜屋根の半平屋なので、雨音が気になるのでは?と不安があったが、平屋の梁は太い。それは屋根厚があるという事だ。だから屋根と天井の間に十分な空間が出来る。断熱材も入る。
そしてもう一工夫。
天井材に木毛セメント板を使い吸音効果を高めた。
室内の音の反響も小さくなる。実際に施行された他のお宅で手を叩いて確認した。石膏ボードの天井より全然響かない。
これで問題解決だ。


継ぎ目、不陸:
金属の大きな板なので、たわみがあり、施工された物でも日にかざすと多少メラメラと不陸がある。
これはどうしようもないが、色の選び方で多少回避出来る。
暗い色は不陸が目立ちやすい。
継ぎ目は例えば高さ8メートルの壁の場合5メートルと3メートルで継ぐ必要がある。継ぎ目には見切り材を使うか、そのまま被せて繋ぐ。当然継ぎ目は出る。
我が家はどちらも嫌だったので、特注で一枚で貼れる長さの物を発注した。材料、施工費は変わらないが、運送費が高くなる。横の継ぎ目はどうしても出るが許容した。サイディングのコーキングよりは目立たない。
施工時は専用の釘で均等に打ち付けていくのだが、これはアクセントとして捉えていたので問題無し。


この様にひとつひとつ問題を解消して選んだ材、施工方法を次回紹介しようと思う。


つづく


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