suzukisanchi’s blog

建築事務所にお願いして薪ストーブのある家を建てました。その後の生活などを書いています。

軸組使用木材

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我が家の軸組に使われている木材をご紹介。
ズゴイマニアックな内容です笑

内訳は以下

土台大引: 桧KD
梁桁:米松KD
柱:桧KD、杉KD

KDは人工乾燥、(ADは自然乾燥)

残念ながら等級まではわからなかったが、柱は観るからに節があるので無節等級ではない。
大引土台は節が少なかったのでも少しいいやつ。

梁桁は集成材。

まあ、要するに全部安いやつ笑

でも私以前材木屋に勤めていた過去がありまして、これらの他にも、もっと良いもの扱っていましたが、正直高けりゃ良いってもんでも無いと思っています。

例えばこの太さの梁を、現し仕上げ(木材が見える仕上げ)にしたいからと国産の無節、無垢の杉材とか桧材でやると凄い高くなるのだけど、現場で施行された感じを見るとあまり関心しない。

微妙にひけたり、ねじれたりする。
自然の物なので当然と言えば当然。
古来はそれを考慮して家造りをしてたと思うけど、
現代の建築に合うかどうかは、私は怪しいと思っている。

杉なんかは柔らかいから、強度それ自体が大丈夫なのかとも思ってしまう。

杉は戦後復興の為に植えまくって、今手がつけられないくらい余ってる材料だし、高いこと自体も納得がいかない。

塗り壁との絡みとかがある場合は、隙間が空いたり、不陸が出たりする事も有りそう。

実際そういう現場は見た事がある。


別に、貧乏な我が家を正当化したい訳じゃ無いのだけれど笑


正直国産の高級材を使う正義って、実は不透明なんだと昔から思っていた。

勿論、日本の山林を守りたいからとか、それに関わる人々を支える為とか、輸入の燃料を減らして地球温暖化対策に貢献したいとか、そこまで考えるのであれば是非国産材を使ってもらいたい。

でも、現代建築に、なんでもかんでも国産!無節!って決めつけて、あえて高い物を選ぶのは間違いだと思うのですよ。

材木屋にいる時はそういう風潮を私自身もにじませていたし、反省するところはあるのですがね、、、。


化学的にとか、構造力学的にとか、そういうのは分かりませんが、隠れちゃうならよく使われる集成材、米松、米栂
その辺りで全然いい。
よく使われるという事は十分強度があるっつうことですからね。

なんで高いのか、または安いのか。
国産か輸入か。
集成材なのか、無垢なのか。
節の有無。

全てに理由があって、意味があります。


何事もイメージに左右されず、自ら考えて選ぶ事を大事にしたいと思います。


つづく


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